山形県
山寺
山寺(やまでら)の通称で知られる、立石寺(りっしゃくじ)。山形市にある天台宗の寺院です。開山は貞観二年(西暦860年)で、古来より悪縁を切る寺として広く信仰を集めてきました。
元禄2年(1689年)に松尾芭蕉が訪れ、「おくのほそ道」に「閑さや 巖にしみ入る 蝉の声」という名句を残してることは有名です。
奥の院までは石段が800余段あり、大人の足で約50分かかります。先の五大堂は天下泰平を祈る道場になっており、そこからは見事な景観が眺望できます。
銀山温泉
銀山温泉は、尾花沢市にある温泉です。
銀山川の両岸に大正・昭和初期に建てられた旅館が立ち並びます。
当時としてはモダンだった三層四層の木造バルコニー建築の旅館の数々と、歩道に立つガス灯、そして石畳。銀山温泉ならではのノスタルジックな情緒を醸し出しています。
お湯は、細かい湯花の混じる乳白色の含食塩硫化水素高温泉。
温泉街から延びる散策コースでは、春は山桜、夏は滝や渓流の水音、秋には紅葉が楽しめます。
最上川舟下り
最上川(もがみがわ)は、山形県を流れる一級河川最上川水系の本川です。日本三大急流のひとつにも数えられており、流路延長は229kmで、ひとつの都府県のみを流域とする河川としては国内最長です。
最上川舟下りは、かつて最上川舟運の要所として栄えた戸沢村から、降船所の最上川リバーポートまでの景色をゆったり楽しむ船旅です。所要時間は約1時間です。
春の山桜・秋の紅葉・冬景色と四季折々の雄大なパノラマは、最上川の水面によく映えます。
かみのやま温泉
かみのやま温泉は、県庁所在地山形市の隣にある上山市の温泉です。
傷のついた鶴が脛を湯で癒したという伝説にちなんで、「鶴脛の湯」とも言われています。
温泉街は湯町・新湯・十日町・河崎・高松・葉山・金瓶の7地区からなり、上山温泉郷とも呼びます。
城下町でもあり、武家屋敷や上山城周辺の細い坂道は、訪れる温泉客の旅情をかきたててくれます。
出羽三山
出羽三山は、月山、羽黒山、湯殿山の総称です。
修験道を中心とする山岳信仰の場として、今なお多くの参拝者を集めています。
写真は羽黒山。開山は約1,400年前です。
「羽黒山五重塔」は1966年(昭和41年)、国宝に指定されており、東北地方では最古の塔といわれています。
石段を登る羽黒山の登山は、子供から大人まで森林浴をしながら気軽に挑戦できるハイキングコースとして親しまれています。